九州地方の結納の特徴はお茶を加えます。
このような習慣から九州地方では結納のことを「お茶」ともいい、結納が収められると「お茶が入った」といいます。
お茶を送る理由は次の三つがあります。
1、お茶の木は種を蒔いて育てるので、一度は移植することができますが、二度目はほとんど根付きません。
貞女は二夫にまみえず、という教えに通じています。
2、お茶が染めを早める働きを持つことから、婚家の家風に早く染まるように、という意味が込められています
3、お茶の木は、大樹の陰であっても、やせた土地であっても、よく根をはり生き続けます。このことから困難に負けず、力強く暮らすように、との願が込められるようになったものです。